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■加齢臭とは
加齢臭とは、加齢とともに発生する、中高年特有の体臭のことです。
昔から、中高年特有の体臭は知られていたのですが、2000年12月に、資生堂の研究により、体臭の原因が「ノネナール」という物質であることが発見されました。
「加齢臭」という言葉も、臭いの原因物質「ノネナール」を特定した資生堂により名づけられた名称です。
まだ生まれて10年も経っていない言葉なんですね。
加齢臭の原因である「ノネナール」は、汗腺のそばにある皮脂腺から出る脂肪酸(皮膚のあぶら気)が酸化分解されたり、皮膚にいる菌により分解され、発酵することによって生成されます。
若い時は、酸化に対する抑制力(=抗酸化力)が高いのですが、年齢とともに抗酸化力が低下してしまいます。
大体、40歳前後から抗酸化力の低下が始まるといわれています。
抗酸化力の低下により、脂肪酸の酸化・分解を防ぐことが難しくなるため、「ノネラール」の発生量が増加し、加齢臭を発するようになるのです。
「ノネナール」は、男女ともに発生するので、女性にも加齢臭は存在します。
ただ、女性の方がより抗酸化力が高い傾向があり、また、皮脂の分泌量も少ないため、男性の方がより加齢臭を発しやすい傾向があります。
加齢臭は加齢とともに誰もが発するようになる臭いですが、周りの人たちに不快な思いをさせてしまう可能性があるので、できるだけ臭わないように、早めの対策を心掛けましょう!
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